ミゲル・デ・セルバンテスの『ドン・キホーテ』の舞台となっているカスティーリャ=ラ・マンチャ州(Castilla-La Mancha)のシウダ・レアル県にあるエルプログレッソ社を 訪問しました。2年前、たまたま偶然にガリシアの展示会でお会いしたエキスポートMGRのヘースス氏と再会を果たしました。 このワインナリー1917年に設立し、スペインでは最古の協同組合であります。10,000haの畑を持つ2200人の栽培者から収穫されたブドウを醸造、ボトリング、販売して おり年間の生産量は350万L。生産量はEUの中で2〜3位を誇る非常に規模の大きい生産者であります。ボトリングされた物よりもバルクやタンクでの販売が主で 国内と外国への輸出が半々とのこと。主な輸出先はバルク系はイタリア、フランス、カナダ、チェコとスロバキア。ボトルはカナダ、オランダ、ルーマニア、チェコと スロバキア。日本への輸出は当社のみです。
“ワイン名である””Ojos del Guadiana(オホス・デル・グアディアーナ)””はスペインとポルトガルを流れるグアディアーナ川に湧き出る泉からできた湿地帯を意味します。
“ 直訳すると「グアディアナの目」と意味を持ちます。
丁度、収穫真っ盛りの時期でワイナリーには収穫したブドウを満載に積んだトラクターが列をなして破砕・圧搾を待っていました。流石EU圏内2〜3位の生産量を 誇るだけあるなと納得できるような、収穫量とトラクターの数、施設の大きさを感じました。今まで十数社程のワイナリーを訪問しましたが、規模ではここは1番です。
プレスしたてのマカベウ種(白ブドウ)のジュースも飲むことができ、非常に甘くて美味しく感激しました。
この甘いジュースがアルコール発酵すると辛口で酸味がある
白ワインになるなんて、本当に信じ難かったです。
ワイナリーの別館に教会のようなプレゼンルームがあり、その地下には樽をモチーフにした物と瓶熟成されているワインが並べてられていました。
見学後、ヘースス氏、貿易担当のメルセデス氏らと共に郷土料理を頂きながら、ワインのテイスティングをさせて頂きました。
欧州を中心に展開している手軽で楽しめるワインや、当社が輸入しているデイリーワインそして熟成タイプの高級ワインまで生産できるこのワイナリーの懐の深さを改めて感じました。