BAR MAR バルマル | 本場スペインのワインが味わえる、仕事帰りに立ち寄れるスペイン酒場 |

スペインフォトギャラリーです。

スペインギャラリー　Vol.15週末のランチに招待してくれる友人宅

　場所は市内のはずれにある静かな住宅街。　
いつも「うちは昼ご飯の時間が遅いから、14時ごろに来てね」と言われ、到着すると
すでにテーブルセットをして待っていてくれる。

メニューの定番はパエジャとサラダ。夏場はサラダの代わりにガスパッチョ、ポロネギかグリーンピースの冷たいスープなどの時も。
寒い時期は極細パスタ入りのコシードのスープをよく作ってくれる。

ニンニク、ピーマン、インゲンマメ、グリーンピースと鶏肉を炒めたベースに、粉末のパエジャの素（チキンストック、サフラン、色粉などが入っている、主婦の強い味方）と水を加えて煮たてたもの。ここまで準備しておき、来客の顔を見てから再び火にかけて、米を加える。

愛情たっぷりのパエジャとサラダの出来上がり。
サラダは各自が取り皿に好きなだけ取って、好みの味付けに。
右写真を見てのとおり、ほんとうにパラパラとした仕上がり。バポリサード米なら、炊き上がってから時間がたってもこの状態がキープされる。レストランで使われることはまずないが、バルのランチなどではたまに使われていて、独特の食感と香りがあるので食べるとすぐにわかる。

(写真1)サラダの味付け用に使うビナグレラ／Vinagrera は
オリーブオイル、ビネガー、塩、コショウ入れ。アンティークで素敵なデザインだね、と褒めたら・・・
古いモノなら、うちにいくらでもあるわよ、と言って次々に棚の奥から小物を取り出してくれた・・・。 (写真2)ロウソク立て、(写真3)ワインの回し飲み用のポロン（木製を見たのは初めて！）、(写真4)銅製のピンチョ立て。
　最近は昔ほど使わなくなった、(写真5)つまようじ入れと、(写真6)ペン立てになってしまったというすり鉢「モルテロ／mortero 」。

アナの家では食後にはハーブティー。花やフルーツの香りのものが数種類が常備してある。カップの手前に映っているのはパン・コン・ビノ／pan con vino 。
食事の後、テーブルに残ったパンに、飲み残した赤ワインを少量しみこませ、グラニュー糖をふりかけて食べる。子供の頃、ご両親がおやつ代わりによく作ってくれたのだそう。

キッチンの電化製品いろいろ。
かなり昔から、オール電化の家庭は結構多い。電子コンロの下はオーブン、冷蔵庫の隣には、こちらの中流家庭なら標準装備の食器洗浄機。

左端は主婦の憧れの的「テルモミックス」。最新型だと1000ユーロぐらいのシロモノで、ほしいけれどなかなか手が出ないという人も多い。
真ん中はすり鉢「モルテロ」と「スメラ／オレンジジュースしぼり器」。これらは普通の家庭の必需品。毎朝自宅で搾りたてのオレンジジュースを飲む人も結構多い。
右端はチーズカバー。マンチェゴタイプのチーズ用。

実際は小物入れに使っている「薬入れ」と、くるみ割り。記憶力が良くなるから、と毎日2，3個を食べるのだそう。
ヨーグルトのビスコッチョは、スペインのお母さんたちが作るおやつといえばコレ。小麦粉、砂糖、卵、植物性オイル、ヨーグルト、ベーキングパウダーを混ぜてオーブンで焼くだけの簡単ビスコッチョ。
「明日の朝ごはんに食べてね」といって、必ず帰りに一切れを包んでくれる。