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スペインのトレンド　Vol.145月40日までは上着を脱ぐな／
ロメリア・デル・ロシオ祭り

「5月40日までは上着を脱ぐな／Hasta el 40 de Mayo no te quites el sayo」ということわざがある。5月40日とは6月10日ごろのことで、日によって気温の変化が激しいうえ、日中の気温はかなり上昇するが朝夕などは急に冷え込む日があるので、上着は常に手元においておくように、という忠告。実際この時期までは、夏のような暑さが続いた翌日に半袖で外へ出て寒い思いをする、というのは毎年のことなので注意が必要。天気予報のチェックも欠かせない。ちなみに6月1日の日の出は6時46分、日没は21時38分。　

フェリペ皇太子夫妻が結婚10周年を迎えた。つい先日登場したばかりの王室の公式Twitter (@CasaReal)で公開された家族写真がこちら→ 夫妻の年子の姉妹はレオノールちゃんとソフィアちゃん。　その翌週の6月2日、フアン・カルロス王がを退位し息子のフェリペ皇太子に王位を譲ることを表明し「若い世代にリーダーの地位を譲る時が来た」とテレビの国営放送でコメント。カルロス王は39年間スペインの国王としての業務を遂行。正式な儀式は6月18日におこなわれ、フェリペ6世として王位を継承することとなった。

ウエルバの村アルモンテ／ Almonteでは毎年5月頃、ロメリア・デル・ロシオ祭りが行われる。今年はセマナ・サンタが遅かったため、6月7日に開催。村の守護神である聖ロシオを崇めるお祭りで、女王の衣装を着せられたロシオ像のおみこしが出され、ミサが行われる。この日を目指して全国、主にセビ―ジャやマラガ、カディスなどから100万人以上の信者がロシオ聖堂／Ermita del Rocio巡礼に訪れ、厳かな儀式が行われる。巡礼者は馬や牛車に乗って、又は徒歩で、遠くはトレドやマドリッド、バレンシアからやってくるグループもあるという。お祭りが終わると、巡礼者たちは再び来た道を戻ってゆく。聖ロシオ像は普段は村のはずれ約15Kmほどのところにあり、昔から天災や戦争、伝染病など村人の生命を脅かす災いなどが起こると守り神としてむらの中心まで運びこまれ、災いが通り過ぎるとともに元の場所に戻されてきた。他の地域でも聖ロシオを崇めるお祭りは行われるが、アルモンテ村のお祭りが最も規模が大きく、世界的にも有名なのだそう。　