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スペインコラム Vol.3スペインの朝ごはん(食べ物編)
前回紹介した飲み物に続いて、今回は朝食時の食べ物を紹介。
朝起きて家庭ですぐに食べる場合は軽いもの、市販のクッキーやビスケットなどを摂る人が多いが、昼前の空腹を癒すために朝食をとる場合はややしっかりめで、具の入ったサンドイッチやボカディージョになることもある。健康に気を使い、果物やシリアル、ヨーグルトなどで済ませる人も。
【Tostada/トスターダ】(食パンのトースト)は断面が日本のものよりもひとまわり小さく、薄め。【Barra Tostada/バラ・トスターダ】(バゲットのトースト)や【Cereales/ セレアレス 】(シリアル)、【Bollos/ ボジョス 】など。
マドリッドやバルセロナでは最近はなんでも入手可能となり、その地方へ行かなければ味わえない、というものは少なくなってきた。朝食も同じではあるが、地方ごとの特色は残されている。そのうちのいくつかを紹介。
■エンサイマーダ/Ensaimada
マジョルカ諸島の名物。イースト入りの生地を細長く、薄く延ばし、ラードとカベジョ・デ・アンヘル/(かぼちゃの空洞部分の繊維質のコンフィチュール)を巻き込んで棒状にする。さらに渦巻状に成形して焼き上げたもので、大きいものでは直径40cmにもなる。
■ソバオ/ Sobao
カンタブリア名産。牧畜が盛んな地域なので、バターと卵ををたっぷり使い、ずっしりと焼き上げたマドレーヌに似た生地。8〜10cm角で高さは3〜4cmと食べ応え充分。
■チューロ、ポーラ/Churro, Porra
チューロは主にマドリッド、チューロに似ているが極太サイズでほぼまっすぐのポーラはアンダルシア地方の伝統菓子。どろどろのホットチョコレートにつけて食べるのはおやつタイムで、さすがのスペイン人でも朝っぱらからホットチョコレートはヘビーすぎるよう。コーヒー牛乳又はカカオ飲料にひたして食べる人が多い。そのままでグラニュー糖を振りかけて食べる人も。
■パン・トマカ/ Pan Tomaca(写真)
パン・コン・トマテをカタルーニャの言葉にしたもの。パン・トゥマカとも発音される。
正統派はバゲットではなく、昔ながらの田舎パンを薄くスライスし、少し色づくまで焼いたものに半分に切ったトマトの断面を手で少しつぶしながら押し付ける。オリーブオイルも大切な要素。にんにくの切り口をパンにすりつけて、香りをつけるやり方も。
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