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スペインコラム Vol.12グラン・フェスタ・デ・ラ・カルソターダ
カタルーニャのタラゴナからやや内陸に位置する村、バルス/vallsは長ネギの一種「カルソッ/calcots」の名産地。この地域では寒い時期になると、仲間や親類が集まって野外で炭火を囲み、カルソッをメインに野菜や肉類を焼きながらワインを片手に食事を楽しむ習慣がある。この集まり、又は焼きあがったカルソッが「カルソターダ/Calcotada」と呼ばれ、100年以上前からの伝統的な習慣なのだそう。
毎年1月の最終日曜日にこの村で行われるお祭りが「フェスタ・デ・カルソターダ/Festa de Calcotada」。観光客の増加を狙って企画されたお祭りで、2014年は第33回目となる。当日は「カルソッの品質」「カルソッの大食い」「ソース作り」3種のコンクールが行われ、バレンシアのトマティーナ祭りに追い付け追い越せ、という印象。実際、国内ツアー旅行の案内パンフレットも見かけるので、外部からの参加者がかなり多いと見える。バルス村へは観光バスで行けるほか、バルセロナからだと電車で1時間40分ほど。
例年かなり混雑する様子で、お祭りが始まる朝10時、もしくは少し前に到着することがおすすめだそう。
【当日のプログラム】
1) 当日の10:00〜まずはカルソターダ・ポピュラル/calcotada popular のチケット(一人8ユーロ)を購入。
2)
ブラ広場/Plaça del Blatで、カルソッの品評会。
3)
同広場で10:00〜12:00まで、ソース作りのデモンストレーションとコンクール。
4)
11時からロリ広場/Plaça de l’Oliにて、カルソッの薪火焼きのデモンストレーションを見学。
5)コルト通り/Calle de la Cort にて、カルソッを使って飾りつけされた各商店のショーウィンドウなどの見学。
6)13:00〜パティ広場で大食いコンクールの開始。この10年ほどは毎年、バルセロナのアドリアさんとラモンさんのどちらかが優勝しているそう。
7)セタ広場/plaza de la Zeta.またはロリ広場/Placa de l’Oli でチケットを見せ、ビニール袋に入ったカルソッ12本、ソース、オレンジ1個(多分デザートとして?)、パン一切れ、布製前掛け をチケットと交換してもらう→。
8)14:00〜各コンクールの結果発表会。
9) 村の各ポイントに用意されたテーブルで、各自カルソッを試食。肉類を持参した人はセタ広場/plaza de la Zetaかロリ広場/Placa de l’Oliにある薪火コーナーで焼いてもらえるということ。お祭りはこれで終了。
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