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スペインのレストラン　Vol.4【ロカ・バルセロナ】Roca BCN

バルセロナ、グラシア通りの角に面した９１室の「ホテル・オム」内にあるレストランとバル。　
Roca Moo/　ロカ・モーはのダイニング・レストラン、Roca Bar/　ロカ・バルはタパスのバル→で、共に提供されるのは「Made in Celler de Can Rona」の品々。　
ホテルのルームサービス、イベント、ウエディング料理などもすべてロカブランド。　

両店をコーディネイトするのはジロナの３つ星レストラン、El Celler de Can Roca /エル・セジェール・デ・カン・ロカで有名なジョアン、ジョセップ、ジョルディ３兄弟。　
長男のジョアン氏が料理を、次男ジョセップ氏はソムリエ、三男ジョルディ氏はパティシェとして世界レベルで活躍を続ける。　　

ロカ兄弟は１０年前からホテル「オム」の飲食部門の顧問として経営に参加してきた。まだ全く有名でなかった時代から、ホテルのオーナーであり飲食店グループ「Tragaluz」の経営者でもあるロサ・マリア・エステバ女史は彼らに厚い信頼を寄せつづけてきた。（同グループはマドリッド、バルセロナ、ジロナ、メキシコに計18店を持つ）。　
「金銭的な投資のみをする人もいるが、それ以外のことが重要な意味を持つプロジェクトも存在する。我グループとロカ兄弟との関係はそれ以上の信頼によって成り立っており、それがこのグループの成功の秘訣である。」とロサ女史は断言している。　
今回、１０周年を記念して店名も変更、「ロカ」ブランドを前面に出すことに力を入れ、ロカ・バルセロナとして売り出した。バルとレストランがあるロビーも改装、「この１０年で自分たちは変わったし、お客様の需要も変わった。時代に合わせて、レストランよりもバルの面積をやや多めにとり、兄弟３人がそれぞれの得意分野で力を発揮、それを一つにまとめて表現できるようになった。」という。　

週に１度の割合で、少なくとも３兄弟のうちの１人が必ずホテルを訪れ、それぞれのセクションで監督をする、というこの１０年間続けられたサポートはこの先も続けられる。ロカ３兄弟の右腕としてホテルの飲食部門を支えてきたフィリップシェフの健闘も忘れてはならない。