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スペインのレストラン　Vol.12【コロンブス】 Columbus

コロン広場（マドリッド）のすぐ隣にある「カジノ・グラン・マドリッド」は、郊外にある同名のカジノの初の支店として2013年末にオープン。
中1階（entreplanta）の566㎡がレストラン「コロンブス」、地階（日本でいう1階部分）にはラウンジ、タパスバー「Bond Bar 」「Rhum & Rhum Bar」を併設。　
マドリッド郊外のレストラン「コケ／Coque」の若きオーナーシェフ・マリオ・サンドバル／Mario Sandoval氏と彼の兄弟たちがカジノ内の飲食部門の経営を担当していることで話題となっている。

ストラン「コケ」は市内から南西へ約20Kmの小さな町ウマネス／Humanesにある、ミシュラン一つ星評価のお店。「マドリッド市内で店を出すのが夢だった。自分たちの料理哲学を披露するチャンス」と、意欲的。兄のラファエル氏がソムリエ、弟のディエゴ氏がホールマネージャーとして参加している。

「コロンブス」のメニューに並ぶのは「新しい世界の発見」をテーマにした料理50種類以上。クリストバル・コロン氏がその昔アメリカ大陸を発見したように、お客様にも新しい味を発見する旅を経験してもらいたいのだそう。提供されるすべての料理はレストラン「コケ」と同じく、素材の起源、本来の味、地元の素材を重要視して構成される。コケのスペシャリテとなった「ヤリイカのセビッチェ」「去勢鶏のロースト」「子豚の照り焼き」などがその例。ガラス張りのキッチンは客席からは調理の様子がうかがえる。　

その他、日替わりで毎日1種類ずつ「プラト・デ・クチャラ／platos de cuchara」（直訳すると「スプーンの皿」、スプーンで食べる料理という意味で、たっぷりのスープの中に豆類かイモ類、米などのほか、たくさんの具が入った料理の総称）が用意され、4～6皿で構成されるコースメニューが2種類、デザートは12種、となっている（2014年1月現在）。　

バルカウンターのメニューはレストランと異なり、タパスが18品。「グルメと呼ばれる人々、新しい料理が好きな人、「コケ」の料理スタイルを味わいたい人をターゲットに創作したタパス」と、マリオシェフはコメントしている。　ラファエル氏はワインメニューの他にもう一冊、200種が並ぶシャンパンメニューを用意した。
（※このページの写真はcasinogranmadrid.esより）