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スペインのレストラン　Vol.36ディベルソ／DiverXo その2

StreetXOロンドン店があるのはハイドパークの西側に位置するメイフェア地区。プラダやルイ・ヴィトン、シャネルなどのブティックが並ぶ静かな高級住宅街で、シェフ自身がいうように、この地区には過激で斬新なスタイルの飲食店はほかになく、かなり人目を惹く。

お店は赤と黒をベースにしたデザインで、入ってすぐの階段には謎の動物のレントゲン写真や羽をもった豚の置き物がぶら下がる。オープンキッチンがあり、その周りがカウンター席。エレガントというよりはワイルドという印象で、総勢76名のキッチン、ホールスタッフにはピアスや入れ墨の人が目立ち、彼らはスニーカーで店内を軽快に動き回る。

ダビッドシェフの料理は自由奔放な無国籍料理でコンセプトは「ストリートフード、フリースタイル」。日本や中国以外のアジアの食材や調理法もふんだんに取り入れたオリジナルで奇抜なメニューが並ぶ。
その一例がこちら↓　どの料理も実際に食べてみないと、盛り付けも味もちょっと想像が不可能。

韓国風ワンタンと熟成牛のラザニア
シイタケ、トマトのピリ辛エスカベッチェ、ヤギ乳のベシャメル、カルダモン

イベリコ豚3枚肉の炭焼き
ムール貝のエッスカベッチェ、XO醤のタルタル

子羊のタンドリー焼き
トリュフ、トランペット茸、ポテトとライム

エイのリブロース、バナナの葉
甲殻類のピューレ、インド風、ピリ辛サルモレホ、中国風のエビのパン

即席　牛肉の wok煮込み
ガリシアの熟成牛のマリネ、タマリンド、焦がしバターのエムルジョン

リアルな牛の心臓の形をしたグラスや人の顔ほどの大きさのカクテルグラス、ストロー代わりにエビで混ぜるカクテルなど、ドリンク類も料理と同レベルの奇抜さ。

同店のメニューに載っている新作コロッケが「ペドロッチェ・コロッケ」。100種類以上のコロッケを試作して、奥様であるタレントのクリスティーナ・ペドロッチェさんが最終的に選んだことからつけられた名前。キムチ、ヤギ乳、マグロ、ＸО醤、正山小種（中国茶の1種、ラプサン・スーチョン）が材料で、1皿18,90ポンド。

独特のルックスと歯に衣を着せない発言、個性的でラジカルな料理でメディアにも取り上げられることが多いシェフ。さらに私生活では、サービスのかなめとして活躍していた奥様と離婚し、人気テレビタレントのクリスティーナさんと昨年再婚。ラブラブの様子が週刊誌などでしょっちゅう採り上げるられている。

シェフ自身はこの先もタレントとしてテレビに出演するつもりは全くないが、シェフとして密着取材されるのはOK、だという。このロンドン店を波に乗せた後の次の目標は、ニューヨークにお店を出すことなのだそう。

StreetXO　Londres
15 Old Burlington St, Mayfair, 　London W1S, Reino Unido
Tel　: +44 20 3096 7555

シェフのマドリッドの3つ星レストラン「ディベルソ」はこちら。
ユーロビルディング・ホテル内にあり、メニューは185ユーロ、225ユーロの2コースのみ
DiverXo
C/ Padre Damian, 23 28036 Madrid
T.: +34 915 70 07 66

画像.cuatro.com/elxef、mediaset.es