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スペインのレストラン　Vol.42ラ・ウエルタ・デ・アルメリア／ La Huerta de Almeria

ラ・ウエルタ・デ・アルメリア／ La Huerta de Almeria
C/ Corredera baja de san Pablo,47　 28004 MADRID
tel (+34)912 799 254
C/ San Millan, 2　 28005 MADRID
tel (+34)912 799 258
C/ Corredera baja de san Pablo,47　 28004 MADRID
tel (+34)910 270 646

営業
平日 8:30～00:00
金土日 8:30～02:00

店名は「アルメリアの畑」。「ウエルタ」は「畑」という意味で、アルメリアはアンダルシア地方の東の端っこにある地域名。すぐ隣のムルシアと並んで農業がとてもさかんな地域で、たっぷりの太陽の光を受けた野菜や果物がたくさん収穫され、国内だけでなくヨーロッパの各地へも大量に輸出されている。

このお店のオーナー、マリオ・サルメロン氏／Mario Salmeronは、マドリッドの真ん中にあるラティナ地区に「八百屋さんカフェ」としてこのお店をオープン。アルメリアで有機栽培される野菜を直接買い付けて店頭で販売し、奥にあるカフェではドリンクと軽食が提供される。
スペインで認識されている有機野菜は「エコロジー商品／productos ecologicos」と呼ばれ、化学的に合成された肥料や農薬を使用せず、遺伝子組換え技術を利用しないことを基本としている。
同店では野菜や果物のほかに、ワインやコーヒー、ジュース、パンやパスタなどの有機加工食品も販売。グルテンフリー、ラクトースフリーなどで、アレルギー体質の人向けの食品や、ベジタリアン向けの商品も豊富に揃える。スペインでもこの手のショップは年々増え続け、ナチュラル志向の人々を中心に固定客が定着している様子。
カラフルな野菜や果物がずらりと棚に並べれられるお店は、木を基調にしたデザインの素朴でかわいらしい作り。野菜や果物は量り売りで販売され、飲食店や各家庭への自転車での宅配も請け負う。自然環境の保護にも配慮しているということで、購入した商品が入れられるのは再利用が可能な紙袋やガラスのビンで、買い物バッグなどを持参した人にはその分の値引きがある。
画像huertadealmeria.com

カウンターや奥のテーブル席で注文できるのは、有機コーヒーやハーブティー、ジュース、スムージー、シェイクなど。材料にはもちろん同店の有機野菜や果物が使用され、牛乳や砂糖を使わないバージョンのシェイクも可能で、2.5～5ユーロ。
朝食や軽いランチ用には「コンボ・パニーノ」と「コンボ・ボウルス」の2種類を用意。
前者はモジェテ2種（平べったい円盤状の柔らかいパン）、麦芽パン、ブリオッシュの4種から一つを選び、挟む具を選んで好みのサンドイッチに仕上げる。後者はキヌア、玄米、麦芽パスタ、ガルバンソ、トウモロコシのローストからベースにする材料を選び、あとは好みの具材を盛り込んでサラダ仕立てにするというもので、果物と野菜のシェイクと組み合わせて8～10.5ユーロ。
具材は「ベジタリアン」「イタリアン」「オリエンタル」「メキシカン」「アメリカン」など8種類。さらにクリームスープや野菜のケーキ、コーヒーなどのセットメニューにすることも可能。ベジタリアン用ハンバーガー、オープンサンドイッチなども味に定評がある。
もう一つのこのお店の人気商品はアイスクリーム。瞬時に食材の温度を下げることができる液体窒素を使ってオーダーが入ってからアイスに仕上げるというもの。ベースは牛乳、豆乳、ヨーグルト、オレンジジュースなどから選び、バナナ、マンゴー、木苺、チョコレートやナッツ、クッキーなんかをミックスできる。
朝は8時30分からオープン、このタイプのお店にしては珍しく、平日は深夜0時まで、週末は深夜2時までの営業というのも画期的。
1号店のオープンから間もなく2号店、3号店を次々に開店。3店ともマドリッドの中心部にある繁華街、流行に敏感な若い人たちが集まる場所にある。
野菜や果物を農家から直接買い付けていることから、他のエコショップと比べると価格が比較的リーズナブルなこともあり、順調に顧客を増やしている様子。
画像huertadealmeria.com