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スペイン料理 Vol.6Mrmitako/マルミタコ
(カツオとピーマンのトマト煮)
「パタタス・ア・ラ・リオハナ」とよく似た作り方。
チョーリソの場合はしっかり煮込んでオレンジ色のピメントン入りのオイルが少々煮汁に浮かんでいる状態で出来上がるのに対し、こちらはカツオに火が入りすぎてバサバサにならないよう、仕上げに魚を加えてさっと火を通す程度に加熱する。
マルミタコのほうが、やや汁気の多い仕上がりで、スープと煮物の中間ぐらいのイメージ。
こちらも温かい料理だが、カツオの旬の夏場の一品。もともとはスペイン北部、カンタブリア地方の漁師たちの料理で、釣り上げた船の上で大きな鍋で作って仲間と分け合うのだそう。
魚のだしのみで作るのが本来のやり方だが、鶏のだしと半々で作るとさらに相乗効果で味が深くなる。
作りたてより、1時間ほど休ませてからのほうが、ジャガイモのでんぷんが溶け出して旨みが増す。
よく冷えたクセのない白かロゼワイン、たっぷりのパンを添えて熱々を提供。
スペイン料理 Vol.6
【Mrmitako/マルミタコ】
【材料】4人分ジャガイモ 4つ
タマネギ 大1個
緑ピーマン タマネギの半分の量
赤ピーマン タマネギの半分の量
チョリセロピーマン 3個
ニンニク 4かけ
トマト 中1個
カツオ 400〜500g
魚のだし汁 約2リットル
白ワイン 200cc
ローリエの葉 1枚
オリーブオイル、塩、適量
少し深さのある鍋を用意、オリーブオイル、皮をむいてつぶしたニンニクを加えて弱火にかける。
ニンニクがキツネ色になったら、2cm角切りのタマネギとローリエの葉を加え、しんなりするまで中火で炒める。
タマネギと同じ大きさに切った赤、緑ピーマンも加え、さらに炒める。
ジャガイモの皮をむいて「カチェロ※」に切ったものを加え、全体に軽く塩をして表面がやや透き通るまで炒める。
皮をむいて種を除き、1cm角に刻んだトマトを加えて強火で炒め、水分を飛ばしたら白ワインを注ぎ、アルコール分が飛ぶまでさらに炒め続ける。
チョリセロピーマンの果肉、魚のだし、をひたひたまで注ぎ、ジャガイモが柔らかくなるまで煮込む。
2〜3cmの角切りにしたカツオを加え、火が入ったら塩味を整えて完成。
※カチェロ
ぺティナイフを自分のほうに向けてジャガイモに切れ目を入れ、手首を返して
手前にジャガイモをもぎとる切り方。
もぎ取った部分の断面がいびつになり、煮汁がしみこみやすいこと、薄い部分が
煮込んでいる途中で崩れて煮汁に溶け込み、濃度がつくことが利点。
面取りなど煮崩れを防ぐ和食とはまったく逆の考え方であるのがおもしろい。
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