本場スペインの最新情報から文化や歴史まで現地駐在員がお届けするバルマルならではのスペイン情報です。
スペイン料理 Vol.35Berenjena de Almagro/ベレンヘナ・デ・アルマグロ
アルマグロはシウダーレアル(カスティージャ・イ・ラ・マンチャ地方)にある村の名前で、その地域周辺で生産される5〜10pほどの長さの小さなナスがベレンヘナ・デ・アルマグロと言い、皮が緑色です。
他の多くの食べ物と同様に、ナスもアラブからアンダルシアを通って伝わってきたと言われています。
この小ナスは夏の終わりから秋にかけてが旬で緑色でまだ小さくて硬いうちに収穫し、ピクルスのように酢漬けにして保存食にされるのが一般的で、1年を通してお祭りの屋台や市場などで、オリーブや小タマネギの酢漬けなどと並んで大きな壺に入れられて売られているのをよく目にします。 昔はピーマンを留めるのに、香りづけの効果も兼ねてつまようじの代わりにウイキョウの枝を使っていたのだそうで、今回は手元にウイキョウがなかったので、枝がしっかりしているローズマリーの枝をつまようじ代わりに使用しています。
スペイン料理 Vol.35
Berenjena de Almagro/ベレンヘナ・デ・アルマグロ
【材料】
4人分
アルマグロの小ナス 2kg
ニンニク 2かけ
赤ピーマン 大2個
白ワインビネガー 1L
オリーブオイル 200cc
水 約1L
塩 適量
クミン 大さじ1
ピメントン・ドゥルせ(辛くないもの)
大さじ1
ナスはヘタを付けたまま水洗いし、ヘタの部分は残して、反対側から真ん中までナイフでタテに切り込みを入れる。
鍋に水を沸かして塩ひとつまみを加え、@を加えて12〜15分ほど茹でる。(浮かんでくるので落し蓋をする)
赤ピーマンは炭火で真っ黒になるまで焼き、皮をむいて一口大に切る。
皮をむいたニンニクを包丁の背などでつぶし、ピメントン、クミン、Bの赤ピーマン、オリーブオイル、塩を加えてよく混ぜ合わせる。
茹であがったナスの水気を切り、Cの赤ピーマンを切り口に挟んでつまようじで留める。
Cにワインビネガーを加え、分量の水を少しずつ加えながら味を見て、好みの酢加減に調整する。
Dのナスを漬けこみ、3日以上寝かせてから提供する。
スペイン料理 Vol.44【ガルバンソ・コン・トレスノ (トレスノ入りガルバンソ豆の煮込み)】
スペイン料理 Vol.42【ルロ・デ・バカラオ・コン・アグアカテ】
スペイン料理 Vol.31【セタス・デ・コンセルバ・エン・ボテス(キノコの瓶詰め)】
スペイン料理 Vol.30【アバス・ア・ラ・カタラナ(ソラマメのカタルーニャ風煮込み)】
スペイン料理 Vol.29【クレマ・デ・セタス( キノコのクリームスープ)】
スペイン料理 Vol.28【アロス・ア・ラ・クバナ(キューバ風ライス)】
スペイン料理 Vol.25【フラン・デ・アセイテ・デ・オリーバ】
スペイン料理 Vol.24【エスカベッチェ・デ・チチャロ・ア・ラ・フルタ・デ・ラ・パシオン】
スペイン料理 Vol.23【トルティージャ、又はトルティジータ・デ・カマロネス】
スペイン料理 Vol.21【セボージャ・レジェナ・デ・ブティファラ】
スペイン料理 Vol.14【Mantequilla Joselito(生ハムバター)】
スペイン料理 Vol.13【Tigre/ティグレ(ムール貝のコロッケ)】
スペイン料理 Vol.11【エンパナーダ(ガリシア風パイ)】
スペイン料理 Vol.10【アルカチョファス・コン・アルメハス アーティーチョークと
アサリの煮込み】
スペイン料理 Vol.9【ボレトゥス・コンフィタードス ポルチーニ茸のコンフィ】
スペイン料理 Vol.8【ウエボス・ア・ラ・モンタニェサ 卵の山岳風】