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スペイン料理 Vol.18Flamenquin/フラメンキン
フラメンキンはアンダルシア全域、特にコルドバあたりでよく見られる料理。
ハエンのレストラン「マドリッド・セビージャ」(3代にわたる家族経営の後、跡継ぎが見つからずに3年前に閉店)が考え出した一品だという説もあるが、呼び方が変わっても似たような料理はどこの地域でも見られるので、本当のところは不明とされている。
「サン・ハコボ/San Jacobo」(聖ヤコブという意味)という料理もよく似ているが、こちらは10pほどの正方形のヨークハムで同じ大きさのスライスチーズを挟み、パン粉の衣をつけて揚げたもの。こちらの名前の由来も定かではないが、聖ヤコブはサンティアゴの守護神であることから、サンティアゴ・デ・コンポステラへの巡礼道のどこかで、巡礼者たちに「ごちそう」としてふるまわれていた料理ではないか、とも言われている。現在ではコロッケと並ぶ冷凍食品の王様。
豚肉や牛肉にヨークハムとチーズをはさんで揚げたものもサン・ハコボと呼ぶことがある。スペイン人でもどっちがどっちか理解していない人が多く、この手の揚げ物はスペイン南側では「フラメンキン」、北側では「サン・ハコボ」と呼ばれている、というイメージ。
スペイン料理 Vol.18
【フラメンキン】
【材料】4人分
豚肉(ロース又はモモ肉) 約400g
セラーノハム 約180g
又はスライス12枚
塩コショウ 適量
卵黄 4個
砂糖 適量
衣用に薄力粉、溶きタマゴ、パン粉
150t
揚げ油 適量
豚肉は3mmほどの薄切りにするか、たたいて伸ばし、適当な大きさの長方形に整える。
(1)を広げて塩、コショウし、セラーノハムをのせて巻きずしのようにくるくると巻く。巻き込むハムの塩分を考慮して味付けをしないと、塩辛くなるので注意。
薄力粉、溶きタマゴ、パン粉の順にくぐらせ、中温の油で揚げて火を入れる。
C 油をきってそのまま皿に盛る。
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