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スペイン料理 Vol.36Quesada Pasiega/ケサーダ・パシエガ
カンタブリア地方(アストゥリアスとバスクの間に位置する)にある、パシエゴ谷を代表するお菓子がケサーダとソバオ。
パシエゴ谷/ Valles
Pasiegosは、3つの村、サン・ロケ・デ・リオミエラ、サン・ペドロ・デル・ロメリアル、ベガ・デ・パス(San Roque de Riomiera, San Pedro del Romeral y Vega de Pas)にあるミエラ河とパス河周辺の地域を指す。
昔から酪農が盛んな地域であることから、新鮮な牛乳とバターをたっぷり使ったこれらのお菓子が生まれた。
ケサーダは本来、生の牛乳から作られるレケソン/requesonとよばれるフレッシュチーズを使って作られる、コンパクトでしっとりとしたお菓子。
チーズは「ケソ/Queso」、「チーズを使っている」ことから「ケサーダ/Quesada」と名付けられているが、手に入らない場合は牛乳、生クリーム、ヨーグルトなどで代用する。
昔ながらの手作りのソバオは、大人の手のひらがいっぱいになる大きさが一人分として焼き上げられる。折り紙のように折られた紙が型になっているのも特徴で、現地ではおやつやデザートの他、朝食にもよく出てくる。
マドリッドのおみやげ屋さんやグルメショップなどでも最近はよく見かけられる。
スペイン料理 Vol.36
Quesada Pasiega/ケサーダ・パシエガ
【材料】
卵 2個
バター 60g
グラニュー糖 200g
薄力粉 130g
ナチュラルヨーグルト 125g
牛乳 500t
レモンの皮のすりおろし 1個分
シナモン粉末 好みで適量
型に塗るバターと薄力粉 少々
少し深みのあるバットなどにバターを薄く塗り、薄く小麦粉をまぶして余分な粉は払い落とす。又はオーブンペーパーを敷く。今回はカスエラ(土鍋)を使用。
溶かしバターとヨーグルトを滑らかになるまで混ぜ合わせる。
Aに卵を加えてさらに混ぜ、砂糖、シナモン、レモンの皮のすりおろしも加えて完全になじませる。
Aにふるった薄力粉を加え、全体に混ざったら牛乳も加え混ぜて滑らかな生地にする。生地はゆるゆる。焼き型の高さ2pぐらいまで生地を流して焼くのが理想的。
@の型に流して150℃のオーブンで40〜50分焼き(使用する型、オーブンの性能により時間を調整する)、竹串を指してみて生の生地が付いてこなければ焼き上がり。オーブンから出してすぐは、膨らんだ状態。冷蔵庫で一晩寝かすと上の画像のような形になる。 常温まで冷ましてから、又は冷やして提供する。
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